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 師走ですね、2023年も残り一月を切りました。東京も朝の気温が一桁台となりまして、布団から出るには思い切りが必要な季節になりました。


 『30th Anniversary Yuki Kajiura LIVE vol.#19-Kaji Fes.2023』武道館2days のリハーサルはかなりハードな内容ではありましたけど、順調に仕上がっております。

 有り難くも一般指定席はSOLD OUT、注釈付きで一階バックステージ席を放出も残り僅かとのことですが、いや~背後から演奏を見られるのはちょっと恥ずかしいですな。

 手書きのドラム譜面とか鼻をかんだ際のゴミ袋とかを見られてしまうのだろうか・・・まあ、何と言っても記念すべき30周年ですからそれも良しとし、ドラムの後ろ側も出来るだけ綺麗に整えておこうと思います。


 師走といえば一昨日の12月3日は師匠の故青山純の命日でした。一番の供養は弟子である僕が元気にドラムを叩いていることだと思います。生前の師匠のレベルに追いつくまで、欲を言わせてもらえば追い越すまで、こつこつと精進して行こうと思います。

 11月が今日で終わります。今月の週末はだいたい日本より暖かい国に居たことの影響もあるのでしょうか、もう明日からが師走だなんて・・・時の流れが早すぎて僕の季節感覚は完全に追い抜かれている気がします。


 只今、梶浦ファミリーは絶賛『Kaji Fes.2023』のリハーサル期間でございます。トータル曲数が多いこともあって、かなりハードになるのは織り込み済みです。その分いつも以上に身体のケアをしつつ睡眠も十分にとっていますので、今のところ僕の体調面はすこぶる好調でございます。


 4リズム+パーカッションでの土台固めリハーサル2日目から予定にも無かった通しリハをバンド自ら志願するという、なんて前向きなバンドなんでしょう。そうです、おじさん達はやる気があるんです。

 まあ、機械とは違う生身の身体ですから、やる気に任せての飛ばし過ぎで息切れしてはいけません。最後まで体力と集中力を維持できるように上手くバランスをとりながらやろうと思います。

 『30th Anniversary Yuki Kajiura LIVE vol.#18 ~The PARADE goes on~in asia 』は台湾、香港、上海での5公演を無事に終了いたしました。同じアジアでも環境も言葉も文化も違いますが、音楽においては何の壁もなく通じ合えたと思います。


 PARADEと銘打ったYuki Kajiura LIVEツアーは昨年の『vol.#17』に始まり、今年の『vol.#18 goes on』から『vol.#18 goes on~in asia』へと続きました。その各地を行進してきたパレードの目的地が来月8日と9日の『30th Anniversary Yuki Kajiura LIVE vol.#19-Kaji Fes.2023』武道館2daysだと思ってます。


 座長が香港公演のMCで言った『30年前の自分に「30年後はこうなっているよ」と言っても絶対信じないだろう』という言葉が感慨深く、もしその時に僕にも言われていたらどうだっただろうかと密かに自問してみました。

 30年前、僕は確かにSee-Sawのライブで梶ちゃんの曲を叩いていたし、その才能溢れる詞と曲に惚れ込んでいました。本当は「梶ちゃんはそうなると思っていた」と格好をつけたいところですが・・・正直に、あの時点の僕も嬉しくはあっても半信半疑だったことでしょう。


 僕も長いことこの業界でミュージシャンを生業としてきまして、優秀な才能が日の目を見ないことがあると知っています。もっと言えば、実際はそんな人の方が多い。

 溢れる才能の上に努力を重ね、沢山の素晴らしい人との縁に恵まれ、強運の星を持っていたとしても容易くはない、その場所に辿り着けるのは限られた極一握り。今更ですけど僕は凄い人と出会っていたのだと思います。


 『Kaji Fes.2023』は梶浦由記の30年間の集大成、それは梶浦音楽に携わってきた僕にとっての30年でもあります。体力的にかなりハードになることは予想できますが、積み重ねたその年月を噛みしめながらベストを尽くす演奏をしたいと思います。

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